渡辺省亭「月に叢雲ほととぎす図・月に秋虫図」双幅 絹本 箱有

■ 画家
渡辺 省亭(わたなべ せいてい)

■ 価格
売却済

■ 略歴
渡辺 省亭(わたなべ せいてい)1852年−1918年
江戸神田生まれ。本姓は吉川、名は義復、良助。省亭は号である。
菊池容斎に入門し、また柴田是真に私淑した。
1878年、パリ万国博覧会見物のため渡仏、西洋美術に触れて帰国後、花鳥画を制作するようになる。
アムステルダム万国博覧会で銀牌、コロンブス記念万国博覧会に出品、セントルイス万国博覧会で
金賞牌を受賞するなど、新しい感覚による華麗な花鳥画で国内よりは海外で高い評価を得た。

■ サイズ 
総丈 縦175.5cm 横35cm
画寸 縦104.5cm 横31.5cm

■ 状態
美品です。


五月雨に 物思ひをれば 郭公 夜深く鳴きて いづち行くらむ(古今集 紀友則)
夕月夜 心もしのに 白露の 置くこの庭に 蟋蟀(こおろぎ)鳴くも(万葉集 湯原王)
いにしえの和歌を思い起こさせる作品です。
叢雲に隠された月夜に気高く聞こえるほととぎすの鳴き声。
秋の夕月夜に静かに響く虫の音。
日本の情緒をしみじみと感じます。