酒井 抱一筆 「みみずく図」絹本 箱有

価格

660,000円(税込)

画家

酒井 抱一(さかい ほういつ)

略歴

1761年〜1828年
江戸神田小川町生まれ。姫路藩主酒井忠恭の孫。兄は第二代姫路藩主および第十六代雅楽頭、忠以。
本名は忠因。字は暉真、屠牛、狗禅、鶯村、雨華庵、軽挙道人、庭柏子、溟々居、楓窓とも号する。
1797年(寛政九年)真宗僧となり、法名を等覚院文詮暉真という。
各種の才芸に富み、俳諧狂歌にも長じ、濤花、社陵、屠竜の別号あり。
尾形光琳に私淑し、江戸琳派を代表する絵師。

サイズ

総丈 縦 119cm 横 51.5cm
画寸 縦 32cm 横 48cm

状態

本紙に少しシミあり

蔦の絡まる樹上に佇む一羽のミミズク。
古木の幹は抱一お得意の墨の濃淡に緑青によるたらし込みが施され、奥には宵闇にうっすらと丸みを帯びて描き表わされる丘陵がその先の開けた空間を感じさせます。
ミミズクの背の羽根模様は軽淡ながらも細かい描写がなされ、羽根の重なりを金泥で丁寧に表現しています。

木兎のわらわれそうな今日の月

添えられた歌はいかようにも解釈が出来そうですが、ミミズクのほーほーという鳴き声が聞こえてきそうな作品です。
画面上には月は描かれていませんが、観る者に静かな月夜を想像させます。