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昨年は、今ごろ病院のベッドでした。
今年こそは、行動の店長です。

1月31日(月)
お二人の陶芸家を訪ねながら温泉につかる旅に出ました。
博多で安河内と合流。
九州新幹線さくらで熊本を目指します。
座席が豪華だと聞いていたのですが、普通でした。
熊本からは、いつも企画展でお世話になる
アンティークジュエリー・アミーカのオーナー
太田さんも合流。

目指す人吉は、700年間相良藩が治めた古い歴史ある街です。
日本三大急流のひとつ球磨川で有名ですね。
八代から吉松まで通じる肥薩線の車窓を楽しみました。

人吉、旅館たから湯に直行。
以前より気になっていた宿は、
期待を裏切らない素晴らしい一泊を楽しめました。
玄関前の階段を下るお風呂は、大正ロマンを思わせる窓枠。
たっぷりのお湯に浸かって、幸せを感じました。

しんしんと冷え込む夜でしたが、
女3人、心は熱くこれからの人生?仕事?あれこれと
話ははずんだのです。

2日目
翌日は、球磨川を挟んだ小高い丘の上に
工房を開かれている陶芸家、
悠斗窯久保田烈工さんをお訪ねしました。
線の美しさが際立ち、繊細な流れの中にも
力強さを感じる作品です。
久保田さんも端正な顔立ちとは違い、
ざっくばらんにご自身の作陶変遷をお話下さいました。
東京・大阪で個展を続けられ、
工芸展にも数多く出展され入賞されています。
ご子息も陶芸家としてデビューされ、今後が楽しみです。
奥様、お嬢様、ご家族の絆を感じました。
工房へのアプローチに置かれた作品達は、
空間すべてが一枚の絵画を見ているようでした。

今日は、隼人駅を目指します。
人吉駅より『いさぶろう・しんぺい号』に乗り込み、
吉松駅までスイッチバックで進みます。
霧島連峰を望む美しく雄大な景色は
日本で一番とも言われているそうです。
ゴトゴトと走る電車に揺られながら、
早いだけがいいわけじゃないと感じたのは私だけでしょうか?

途中、蒸気機関車を久々に拝謁、
また『真幸』まさきという駅では幸せの鐘を鳴らし、
駅名よろしく真の幸せを確認できた・・・かな。

隼人は、鹿児島空港から20分。
鹿児島空港は山の中にあるのです。
今日は、ホテル京セラ泊。
京セラホテルの近くには、京セラの工場がありました。
このホテルは、場所柄キャビンアテンダントの
皆さんが泊ること多いようです。
ガラス張りの結婚式場が吹き抜けの中心に位置していました。
明日は、お世話になっている古布おざきの
尾崎さんと合流予定です。

3日目
尾崎さんと鹿児島のご友人の車で鹿児島市内へ。
鹿児島と言えば西郷さん。上野の銅像とは違い、
軍服らしい姿の大きな銅像を車内から見せていただきました。
天文館通りにある白熊(かき氷)で有名な
『むじゃき』は見るだけ。
興味津津なのは、私だけですが、
さすがの私も寒さで氷はあきらめました。

目指す指宿まで、海岸線を走ります。
曇り空で桜島は、うっすらとしか見えませんでしたが、
噴煙を見ながら活火山を目の当たりにしました。
噴煙は、季節により流れが変わるので市内が火山灰で
困るのは夏だとのこと。

中学の修学旅行は、九州一周でこの桜島も
なつかしい思い出の地です。
当時、生パインを売るおじさんがいましたが、
今はどうなのでしょう。

指宿までは約1時間半。
途中、薩摩富士と言われる美しい開聞岳や
池田湖(幻の生き物?イッシーで一時よくニュースに
なっていた)を通り、砂風呂で有名な指宿温泉へ。
菜の花マラソンが近いと言うことで、
あちこちに黄色の花が咲いていました。

指宿海上ホテルは、古いホテルのようでしたが、
目の前に広がる海と昇る朝日の美しさを堪能できます。
今日から二泊は、しばし身体を休め『旅』を満喫です。
黒豚のしゃぶしゃぶ美味しかったです。

最終日2月4日(土)

朝から仕事の顔に整えます。
指宿から鹿児島中央駅まで出たところで、
太田さんと尾崎さんとお別れ。
お二人は仕事で博多に向かわれました。
楽しい時間を過ごさせていただき感謝。

私たちは、新幹線『さくら』に乗り込み、出水駅で下車。
出水は、ナベヅル(鍋鶴)が飛来するので有名ですね。

長島に工房をお持ちの新進陶芸家の古賀崇洋さんを訪ねます。
御好意で出水まで迎えに来て下さり、
公共のバスでは考えられないくらい
時間を有効に使わせていただきました。
作品について、これからのご自身について、
キラキラとオーラを発しながら
語る若い作家の未来は明るいと確信しました。

長島は、天草に近い島で赤土馬鈴薯と『島美人』という
焼酎が有名とのことです。
島全体が豊かで、芸術・文化に理解ある島人が
多い素敵なところのようです。
海の透明なブルーも魅力です。

田んぼのナベヅルを見ながら、出水駅から帰路に。
安河内は、博多から福岡空港直行。
細い身体で、病気を克服して本当に行動の人です。
私は、太い身体で時々弱音を吐きながらですが、
首と腰をいたわりつつ頑張ります!

素晴らしい作家お二人に出会えました。
ギャラリーで多くの皆様に作品を
ご覧頂けたらと思っています。


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