ギャラリーやすこうち
安河内眞美プロデュース「風香」 お薦めの逸品 鑑定のご依頼
ギャラリーやすこうち 小倉 ギャラリーやすこうち六本木
HOME
展示会情報 常設展示 ひとりごと
   

 

12月に入った。
今年最後の1カ月の始まりを
ちょっといい気分で迎えることが出来た。
それは、昨日出会った作品のお陰かもしれない。

2年前から気になっていた作家の展示会にやっと出向いた。
広島そごうの美術画廊。

この質感だったんだ・・・
鮮やかで深い青、潔い無垢な気持ちになる。
厚めの大胆な皿、その線は繊細な曲線を描いている。
美しい茶碗、見入ってしまう鉢。
最近の私は、自分が蒐集したい気持ちが強く困ってしまう。
気持ちを抑えて数点を選んだ。
若い作家と控えめな素敵な奥様の二人が
会場を訪れる顧客に挨拶をされている。
お二人の日々の生活の中から、
生まれる思いが一つ一つの作品に溶けていくのだろう。

エスプレッソでひと息。

すぐ近くにある、ひろしま美術館にも足を延ばす。
常設のみの展示であったが、4つある展示室の3番目。
入るなり近寄った作品。ピカソが息子ポールを描いた作品。
この一枚を見るために来たような気がした。
ポールの来ていた衣服のブルーが印象的だ。
息子にも一緒に描いた子羊にも
ピカソの愛情が感じられた。

さあ、帰ろう。
この気持ちのままでギャラリーに戻ろう。
まだ、一日は終わっていないから。
そんな思いで午後3時15分、
ギャラリーのいつもの定位置についた私だった。


「ひとりごと」バックナンバー

Gallery YASUKOCHI